パッションフラワーはその花の形が丸く花の周りには目盛りのような花びらがあり、極めつけは花の中央から伸びている雌しべの先が3つに分かれていて丁度時計の針、時針、分針、秒針のように見えるため、トケイソウとも呼ばれます。
英文名のパッションは「情熱」ではなく「キリストの受難」を意味します。花の中央部が、キリストが処刑されるときのはりつけの形に似ていることから「キリストの受難の花と呼ばれるようになりました。
ヨーロッパでは昔から「植物性トランキライザー」と呼ばれるほど、強い鎮静作用があり、不眠症などに用いられてきました。中でも特に神経性の不眠症に効果があると言われ、心配事や不安でなかなか寝付けなかったり途中で目がさめてしまう方にピッタリです。また精神的な理由から頭痛がある場合もおすすめです。 ドイツでは 不眠症と神経質の治療では公認の自然の薬草です。

学名:Passiflora incarnata
原産国:インド
*原産国は季節等により予告なく変更になる場合がございます
使用部位:葉部・つる部
学術データ
パッションフラワーの鎮静作用の効果は、神経質と不眠症を含めいろいろな病気を扱うことで人気が高くなりました。不眠症でなくても、不安感や緊張を強く感じられるようなときに飲むと、リラックスした気分になれます。 また痙攣(けいれん)やひきつけなどにも弱めることも明らかにされています。
パッションフラワーの葉にはアルカロイド類とフラボノイド類が含まれています。アルカロイド類は神経伝達物質の分解を阻止し、フラボノイド類は鎮静作用をもたらします。鎮静剤を常用すると、習慣になって薬がないと眠れなくなってしまうことや、うつ病を誘発することはありますが、パッションフラワーのハーブティーならそういう心配もなく、安らかな眠りに誘ってくれます。極度の緊張によって、頭痛や筋肉のこわばりがあるような重症のときにも効果があります。動悸を抑え、血圧を下げる効果もあります。
*参考図書
「グリーンファーマシー James A Duke著」
「メディカルハーブ安全性ハンドブック アメリカハーブ製品協会編集」
「メディカルハーブの辞典 林真一郎編集」
「ハーブの安全性ガイド Chris D. Meletis著」
「薬用ハーブの機能研究 CMPジャパン(株)編集」
どんな味??
多少苦しみがあるものの、くせのないまろやかな風味で懐かしい草木の味が口に広がり、ゆっくり味わうだけでも心を落ち着かせてくれます。ベルベーヌやリンデンなどの鎮静作用を持つ他のハーブとブレンドすると、より効果的です。
こんな使い方もありますよ!
チンキにして保存しておくと、いざという時に飲み物に入れてすぐ使えますよ。意外と重宝します。
ご注意
■1日、2から3杯を目安にお飲みください。
*小さなお子様と妊娠している方には使用をお控えください。また血圧を下げる作用があるので低血圧の方は注意が必要です。
*体質によっては、眠気を催すことがあるので、車の運転などの予定がある時は避けましょう。
*ブレンドのハーブは、原料の供給状況によって異なるブレンドに変わることがあります。ブレンドのハーブ内容をご確認ください。
※メディカルハーブは薬理作用がありますが、お薬ではありません。あくまでもあなたの健康維持と体調の不調を整える目的で御利用ください。
※初めてハーブティーを飲まれる方は、1ヶ月をめどに1日の量を守って試してみてください。
※また妊娠中の方、薬を服用されている方、持病のある方で御心配な方は、 かかりつけのお医者様もしくは当社まで
メールにてお問合せ下さい。
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