どんなハーブ?
セントジョーンズワートはアジア西部?ヨーロッパ原産の多年草です。日本にも多く生息する弟切草(和名:セイヨウオトギリソウ)です。
この弟切草の名前の由来は平安時代に鷹飼晴嵐という鷹匠が代々受け継がれた鷹の傷薬である秘薬を弟が漏らしたというので、その弟を斬り殺したという伝説から名前が付いたといわれています。
ヨーロッパでは、聖ヨハネが処刑された8月末頃(夏至の時期)に花を満開に咲かせることから、英名は「聖ヨハネの草」と呼ばれています。修道院で栽培され研究されてきたハーブにはキリスト教と所以のあるハーブが多く存在します。西洋、東洋問わず、傷の手当や落ち込んだ気分を明るくするために使われてきた薬草です。
夏至の日(聖ヨハネの日)に収穫すると最も治癒力が強いといわれ、古代ギリシャ時代から、傷をいやすハーブとして利用されてきました。また暗く落ち込んだ心に明るさを取り戻すことから「サンシャインサプリメント」と呼ばれています。 この名前には「沈んだ心の暗闇に明かりを灯す」という云われがあり、このハーブを使用することにより、生体リズムを調節するホルモンの分泌を促し、それが「夜明けを迎えるような気持ち」にさせてくれる、ということが報告されています。
またアメリカで 「気分を向上、安定させるためのサプリメント」 として、ドイツでは 「うつ病の治療薬」 として利用されているハーブです。
学名:Hypericum perforatum
原産国:ブルガリア
*原産国は季節等により予告なく変更になる場合がございます
使用部位:葉部
どんな味??
ハーブティは香りは草の様な香りがます。 味は薬っぽい独特の渋みを感じさせるお茶です。他の精神系のハーブとのブレンドもよいでしょう。 温度がさめてくると、苦みが増してくるので、苦みが苦手な方は熱いうちに飲んだほうがよいです またブレンドの場合は、日本茶・中国茶に似たハーブなどとのブレンドもおすすめです。
<店長の個人的感想>
・風味がアイブライトに似ていいます。
・ネトル、イブニングプリムローズ、ラズベリーリーフとなら合わせやすいと思います。
・カモミール、パッションフラワー、ペパーミントとのブレンドが良いようです。

こんな使い方もありますよ!
また空腹時に少量服用すると胃炎や胃潰瘍の治療薬にもなるといわれています。
その他に利尿作用もあり、体内から老廃物を排出するのを助け、浸出液は通風や関節炎の治療によいとされています。また、気管支炎の去タンや生理痛にも用いられます。古くはせき、こどものおねしょ等にも使われてきました。
マカダミアナッツやアーモンドオイルといった植物オイルに浸して、浸出油(インフューズドオイル)を作っておくと、お肌のトリートメントや傷の手当てに使えるますし、ミツロウを使ってクリームに仕上げることもできる手作り化粧品の材料としても使えますよ!
とっても贅沢なオイルができます。ぜひお試しください!
<学術データ>
含有成分のヒペリシンやハイパーフォリンといった成分が生体リズムを調節する脳内物質【セロトニン】の分泌を促し、それが「夜明けを迎えるような気持ち」にさせてくれる、ということが最近の研究で分かってきました。サンシャインサプリメントとよばれる所以です。
ドイツ国内での医師によるセントジョーンズワートの処方箋の発行は年間約300万件にものぼるなど広く利用されています。欧米では、サプリメントでの摂取が主流ですが、ハーブティーとして飲んでも、夜寝つきの悪い時や、気分が落ち込んでいる時などに利用されています。
神経系の強壮作用があることから抑うつな状態を改善し気持ちを明るくさせる作用があり、気が重い、不安、更年期障害・生理痛などによるうつといった場合に利用されることが多いです。
他には殺菌作用も認められており、湿布剤としてきり傷の手当てに有効。植物の中に花を入れ成分を抽出した油は、外用薬として神経痛に効果があり坐骨神経痛を和らげる働きもあります。また空腹時に少量服用すると胃炎や胃潰瘍の緩和にもなるといわれています。
その他に利尿作用もあり体内から老廃物を排出するのを助け、浸出液は通風や関節炎の治療によいとされています。また、気管支炎の去タンや生理痛にも用いられます。
*参考図書
「グリーンファーマシー James A Duke著」
「メディカルハーブ安全性ハンドブック アメリカハーブ製品協会編集」
「メディカルハーブの辞典 林真一郎編集」
「ハーブの安全性ガイド Chris D. Meletis著」
「薬用ハーブの機能研究 CMPジャパン(株)編集」
ご注意
■1日、2から3杯を目安にお飲みください。
・大量を長期にわたって使用しないでください。MAO阻害薬に作用することがあります(※)。
・薬との相互作用があり、抗HIV薬、血液凝固防止薬、免疫抑制薬、経口避妊薬、強心薬、気管支拡張薬、抗てんかん薬、抗不整脈薬を服用中の人は使用を避けてください。それらの薬を使用する際には医療従事者に相談してください。
・慢性のうつ症状の方は使用を控えてください。
・まれに光感作作用を示す場合があるので、肌の白い人は注意し、光過敏症の人は使用を避けてください。
・ときに胃腸障害やアレルギー反応などの軽い副作用が見られることがあります。
※うつや不安の症状に対して処方されることのある薬のひとつにMAO阻害薬がある。この作用を強めたり、弱めたりすることがある。
※メディカルハーブは薬理作用がありますが、お薬ではありません。あくまでもあなたの健康維持と体調の不調を整える目的で御利用ください。
※初めてハーブティーを飲まれる方は、1ヶ月をめどに1日の量を守って試してみてください。
※また妊娠中の方、薬を服用されている方、持病のある方で御心配な方は、 かかりつけのお医者様もしくは当社まで メールにてお問合せ下さい。
さらに詳しいハーブの情報・学術データは、こちらのハーブ&スパイスガイドで!