バードックとはゴボウのことです。
ゴボウは日本独特の野菜で平安時代から料理に使われてきました。日本には、薬草として中国から伝来したといわれています。縄文初期の貝塚からゴボウの存在が確認されています。10世紀以前の平安時代に薬草の一つとして、宮中で使用されていました。
日本では、調理して食べても豊富な食物繊維が便通を促して腸内の毒素を排出させるっことで、ヘルシーな食品としても知られているごぼうですが、実は、食用にしているのは韓国、台湾、日本のみなんです。中国でも食用ではなく薬草のみで使用されています。
欧米でも、ごぼうは食材ではなく、メディスン(薬用)としての利用が一般的です。
学名:Arctium lappa
原産国:中国
*原産国は季節等により予告なく変更になる場合がございます
使用部位:根部
バードックの成分で特徴成分は、炭水化物(食物繊維)として、肝臓や脾臓、膵臓に良いイヌリンが含まれています。そのため浄血作用もあり、血糖値を下げるのにも適しています。
中国では古くから根(牛蒡)、種子(牛蒡子)を漢方薬として利用し、日本でも食用以外に一部民間薬として利用されました。
欧米では、バードックのハーブティーは強い利尿作用と発汗作用が体の毒素を追い出すと考えられ、関節炎、リウマチなどの緩和や座骨神経痛や腰痛をやわらげる効果があるとして使われています。さらに湿疹や腫れもの、ニキビ、じん麻疹など皮膚トラブルや 痛風などの代謝によるトラブルに対して、 体内から毒素を取り除くことによる血液浄化を意図して使われてきました。また風邪をひいたときや体がだるい時にもおすすめのハーブティーです。
*参考図書
「グリーンファーマシー James A Duke著」
「メディカルハーブ安全性ハンドブック アメリカハーブ製品協会編集」
「メディカルハーブの辞典 林真一郎編集」
「ハーブの安全性ガイド Chris D. Meletis著」
「薬用ハーブの機能研究 CMPジャパン(株)編集」
どんな味??
わずかに牛蒡(ゴボウ)独特の土臭さがある。バードックのハーブティーは、香ばしい風味があります。ダンデライオン同様、苦みがあるので、フェンネルやカルダモンのようなスパイシーなハーブやペパーミントなどの清涼感で苦みを抑えるといいでしょう。
こんな使い方もありますよ!
古くからの外用法として、根の抽出液で火傷、白癬、水虫、湿疹、吹き出物、感染による皮膚トラブルの皮膚洗浄としても使われてきた歴史があります。バードックのチンキを作っておくと、皮膚のケアに便利なスプレーに使うことができますよ。
ドイツでは、バードックとネトル抽出液をローションにして頭部にマッサージし、育毛の目的で用いる方法が知られています。
合わせて抗菌、抗真菌、殺菌力アップを目的に、ラベンダー、ジャーマンカモミール、ネトル、カレンデュラ、セントジョンズワート、エキナセア、タイムなどのハーブのいずれかをブレンドしても良いと思います。
実はこのローションはスプレーにして、ペットの皮膚を清潔に、被毛を健康に保つために利用できますよ。梅雨時期に起こりがちな皮膚トラブルの予防、改善など健康な皮膚と被毛を保つためにとても役立ちます。
ご注意
■1日、2から3杯を目安にお飲みください。
*ブレンドのハーブは、原料の供給状況によって異なるブレンドに変わることがあります。ブレンドのハーブ内容をご確認ください。
※メディカルハーブは薬理作用がありますが、お薬ではありません。あくまでもあなたの健康維持と体調の不調を整える目的で御利用ください。
※初めてハーブティーを飲まれる方は、1ヶ月をめどに1日の量を守って試してみてください。
※また妊娠中の方、薬を服用されている方、持病のある方で御心配な方は、 かかりつけのお医者様もしくは当社まで
メールにてお問合せ下さい。
さらに詳しいハーブの情報・学術データは、こちらのハーブ&スパイスガイドで!