ホワイトウィロウこと、「セイヨウシロヤナギ」は、主に中央?南ヨーロッパに生育、北米にもみられる高さ25m程の樹木です。その昔、ヒポクラテスが「ヤナギの皮を煎じて飲むと痛みがとれる」と書いているように、西洋では、鎮痛・解熱作用からヤナギの樹皮エキスが、古来より珍重されてきました。
19世紀になりホワイトウィローの樹皮から、鎮痛効果をもつ成分が分離され、「サリシン」と名付けられました。その後ドイツでこの成分を元にして世界最初の医薬品である「アスピリン」が作られたことは、有名な話です。 もちろん現在では鎮痛剤のアスピリンはすべて合成になっていますので、ホワイトウィロウからの抽出は行われていませんが、ハーブの愛好家の中では優しい鎮痛剤として使われており高い人気を誇っています。
学名:Salix alba
原産国:ポーランド
*原産国は季節等により予告なく変更になる場合がございます
使用部位:樹皮部
主要成分はフェノール性配糖体(サリシン、サリコルチン、アセチルサリシン、ピセインなど)、タンエン、カテキン類、その他のフラボノイド類です。サリシンの鎮静作用が有名ですが、鎮痛効果だけではなく、皮膚のかゆみを軽減する効果がアトピー性皮膚炎の皮膚のかゆみを取り除いたり、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)で起こる骨の痛み(実際は骨膜に免疫抗体が作用する神経痛のようなもの)を改善するために鎮痛剤として長く使われてきました。
成分としては、アラキドン酸という体内に多く存在する脂肪酸が、炎症を引き起こす炎症系プロスタグランジンに変換されるのを防いでいることが判り、鎮痛剤としてだけでなく炎症抑制系のサプリメントとしてアメリカやヨーロッパで人気が高まりました。
ドイツのコミッションE(国のハーブ研究機関)でもこの鎮痛効果と炎症抑制効果が確認され高い評価を受けています。
*参考図書
「グリーンファーマシー James A Duke著」
「メディカルハーブ安全性ハンドブック アメリカハーブ製品協会編集」
「メディカルハーブの辞典 林真一郎編集」
「ハーブの安全性ガイド Chris D. Meletis著」
「薬用ハーブの機能研究 CMPジャパン(株)編集」
どんな味??
香りは木の香りがほんのりとしてすっきりしています。味はちょっと苦い感じが残りますが、飲めないほどではありませんが、他の鎮静系のハーブ(ジャーマンカモミールやペパーミント、レモンバームなどとブレンドして飲むとよいと思います。
また、生理痛がひどい時は、ラズベリーリーフやチェストベリーといったハーブとの組み合わせもおススメです。
こんな使い方もありますよ!
痛い時にさっと使えるよう、チンキにしてとっておくと便利ですよ。いざという時にすぐ使えます。
ご注意
■1日、2から3杯を目安にお飲みください。
*ブレンドのハーブは、原料の供給状況によって異なるブレンドに変わることがあります。ブレンドのハーブ内容をご確認ください。
※メディカルハーブは薬理作用がありますが、お薬ではありません。あくまでもあなたの健康維持と体調の不調を整える目的で御利用ください。
※初めてハーブティーを飲まれる方は、1ヶ月をめどに1日の量を守って試してみてください。
※また妊娠中の方、薬を服用されている方、持病のある方で御心配な方は、 かかりつけのお医者様もしくは当社まで
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