バレリアン(Valerian)は、オミナエシ科カノコソウ属の多年生植物で、「セイヨウカノコソウ (Valeriana officinalis) 」ともいいます。ヨーロッパから西アジアにかけての山地に自生しているハーブです。
ラテン語の「valere(健康である)」が属名の由来であるといわれ、それが英語名にもなっています。古代ギリシアの医者ヒポクラテスが医学分野で使い、ローマ時代には神経の興奮や不眠に用いられてきたリラックスハーブとして有名です。このハーブは、海外の主要薬局方、規格集で、その効果と安全性が認められている著名な薬用植物です。強い鎮静効果は、特に神経の緊張をやわらげる効果があります。有名なところではドイツのクナイプ療法で、不眠用の薬草浴の入浴剤としても使われています。
根にはジャコウのようなきつい香りがあり、中世にはスパイスや香料としても人気があったといわれます。ネズミがこの根の香りを好むことから、かつてはネズミ捕りのえさに使われたりしました。またマタタビに似た効果もあるとされネコもこの香りを好みます。

学名:Valeriana officinalis
原産国:ポーランド
*原産国は季節等により予告なく変更になる場合がございます
使用部位:根部
*配送方法に関して
ワンコインハーブについては、2袋までは「スマートレター」で対応できます。3袋はポスパケット、それ以上はゆうパックとなります。
不眠症や神経性の不調にバレリアンが積極的に用いられるようになったのは16世紀になってからです。18世紀になる頃には消化器系の不調に関連した神経性の不調に対する治療や鎮静剤としての利用法がヨーロッパにおいてきちんと確立されるようになりました。
バレリアンのハーブティーは、ヨーロッパでは伝統的に、不安神経症の治療に用いられ、
近代になっても根強い人気がありました。イギリスでは兵士の弾薬恐怖症などの戦争精神症の治療に用い、第2次世界大戦までは、このハーブの専門農園があったほどです。
日本でも第1改正日本薬局方〔1886年〕にカノコソウ〔吉草根〕の基原植物として収載されたほどです。第二次世界大戦前まで精神・神経疾患の領域で鎮静剤として広く用いられました。
現在ではドイツ、ベルギー、フランスの薬局方において医療用ハーブとして公に認められています。ハーブ医療でも、バレリアンの根から抽出した0.5%以上の精油を含むエッセンスがよく用いられます。バレリアンの根にはそれがもたらす鎮静効果の要因的活性成分と考えられている「バレレニック酸」とか「バレポトリエイト」という鎮静、抗抑制作用がある有効成分が含まれ、脳内の神経伝達物質の分泌を刺激して、緊張やストレスを和らげ、気持ちをリラックスさせてくれるといわれています。
更にバレリアンの特徴として一般的に不眠症に対して処方される薬にありがちな翌朝に残る『あと作用』が無いことが挙げられます。安心してご利用いただけますね。そのため根のエキスは不安感や緊張が原因で眠れないときや眠りが浅い時のおすすめのハーブティーとして有名です。また神経を鎮めて気持ちを穏やかにし神経性の高血圧の症状も和らげてくれます。
そのほか、神経を鎮めて気持ちを穏やかにし神経性の高血圧の症状も和らげてくれます。また筋肉の緊張も和らげるので、疲労回復効果もあり、ストレスが原因の過敏性腸症候群、胃ケイレン、生理痛にも効果的です。
*参考図書
「グリーンファーマシー James A Duke著」
「メディカルハーブ安全性ハンドブック アメリカハーブ製品協会編集」
「メディカルハーブの辞典 林真一郎編集」
「ハーブの安全性ガイド Chris D. Meletis著」
「薬用ハーブの機能研究 CMPジャパン(株)編集」
どんな味??
バレリアンのハーブティーは、ちょっと土臭いような感じの、刺激のある香りが特徴です。
初めて飲む方は、周りの人に気を付けて袋からあけましょうね!(かなりにおいます)ご家族のひんしゅくを買わないように。。(笑)でも眠れない人にはいい香りらしいです。。
香りはきついですが、お湯を注ぐと香りはある程度和らぎます。味には少し苦みがありますが、あと味はスッキリとしています。
強い香りですが慣れるとクセになるという人も多いようです。また疲れた人はいい香りと感じるようです。(あくまでもお店に来てくれたお客様の反応ですが。。店長談)
レモンやハチミツ、オリゴ糖などを入れると飲みやすくなります。 他の鎮静系ハーブを何種類かブレンドしたり、紅茶とブレンドしてオリジナルティーを楽しむこともできます。

こんな使い方もありますよ!
皮膚の炎症には、アルコールで抽出したチンキの適量を塗るといいですよ。
また、頭痛、不眠、鎮静には、バレリアンを入浴剤として利用します。寝る前にゆっくりお風呂につかると、ぐっすり眠りを誘ってくれることでしょう。匂いが気になるようなら、リンデンのような薫り高いハーブと混ぜてお風呂に入れてもいいですね。
ご注意
■1日、2から3杯を目安にお飲みください。
*体質によっては頭痛や動悸などを引き起こすことがあるので、飲みすぎや長期にわたる服用は控えるようにしてください。
*また車の運転をされるときは、飲用を避けてください。
*ブレンドのハーブは、原料の供給状況によって異なるブレンドに変わることがあります。ブレンドのハーブ内容をご確認ください。
※メディカルハーブは薬理作用がありますが、お薬ではありません。あくまでもあなたの健康維持と体調の不調を整える目的で御利用ください。
※初めてハーブティーを飲まれる方は、1ヶ月をめどに1日の量を守って試してみてください。
※また妊娠中の方、薬を服用されている方、持病のある方で御心配な方は、 かかりつけのお医者様もしくは当社まで
メールにてお問合せ下さい。