ネトル(Nettle)という名前は、針という意昧の古代英語に由来しており、その和名もセイヨウイラクサ(西洋刺草)といいます。葉には鋸歯があり、刺毛と呼ばれる鋭いトゲに覆われています。
そのとげの基部にはアセチルコリンとヒスタミンを含んだ液体の入った嚢があり、とげに触れその嚢が破れて皮膚につくと強い痛みがありますから、むやみに触らないようにしましょう。
ネトルは生薬名の蕁麻〔ジンマ〕の仲間で、触れると痛みと共に発疹ができることから蕁麻疹〔ジンマシン〕や麻疹〔ハシカ〕の語源となっています。ネトルを乾燥させたり,ひとたび火を通すと,ネトルは刺を失い,非常に健康的なお茶になります。
学名:Urtica dioica
原産国:ブルガリア
*原産国は季節等により予告なく変更になる場合がございます
使用部位:全草
「ナチュラル・メディスン」の著者であるAndrew Weil博士は,花粉症に一番よいのは,ネトルの葉をフリーズドライ加工したものが良いといっています。すでに多くの患者さんが抗ヒスタミン剤の使用をやめてネトルの服用を始めよい結果を得ていると博士は報告しています。
これはネトルに含まれるケルセチン(フラボノイドの一種でアレルギー反応を緩和する抗ヒスタミン剤の成分)が花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息などのアレルギー症状を緩和する働きがあるとされています。ネトルはかゆみやアレルギーの元となるヒスタミンを抑制する働きで知られているハーブです。
古くから抗アレルギー作用のあるハーブとして、植物療法では欠かせないハーブです。ケルセチンは即効性は低いですが長期間飲み続けること(半年〜2年)でアレルギーの体質改善を図ることができるという効果が報告されています。
またネトルにはビタミンやミネラルなどの栄養素も豊富に含まれているので、ぜひ毎日飲むことをお勧めしたいハーブです。
花粉などのアレルギー症状を緩和するためには、食生活を含めた体質改善が重要なポイントになりますので、症状が治まっても気長に摂り続けることをお勧めします。栄養素も含まれますから、健康維持のために普段の生活に取り入れてほしいハーブですね。
*参考図書
「グリーンファーマシー James A Duke著」
「メディカルハーブ安全性ハンドブック アメリカハーブ製品協会編集」
「メディカルハーブの辞典 林真一郎編集」
「ハーブの安全性ガイド Chris D. Meletis著」
「薬用ハーブの機能研究 CMPジャパン(株)編集」
どんな味??
ネトルは、日本茶のような香りや味がする、とよく言われています。緑茶に似た風味で飲みやすいハーブです。香りは控えめで草のようなふんわりとした香りで、味は苦味がほとんどなくマイルドです。ぬるくなってると気にならない程度ですが苦味が出てきます。
一緒にブレンドするハーブとしてはペパーミントやエルダーフラワーなどとのブレンドがおすすめです。

こんな使い方もありますよ!
ネトルをチンキにしておくと、花粉の季節など、お出かけ時にさっと取り出して飲み物やお食事の時に使えますよ。 ぜひお試しください。
ご注意
■1日、2から3杯を目安にお飲みください。
*まれにアレルギー(皮膚疾患、浮腫、尿量減少、胃刺激)がみられます。
*妊娠中、子供への使用は量に注意してください控えてください。
*ブレンドのハーブは、原料の供給状況によって異なるブレンドに変わることがあります。ブレンドのハーブ内容をご確認ください。
※メディカルハーブは薬理作用がありますが、お薬ではありません。あくまでもあなたの健康維持と体調の不調を整える目的で御利用ください。
※初めてハーブティーを飲まれる方は、1ヶ月をめどに1日の量を守って試してみてください。
※また妊娠中の方、薬を服用されている方、持病のある方で御心配な方は、 かかりつけのお医者様もしくは当社まで メールにてお問合せ下さい。